はじめに
大修館書店さんから発刊されている「ジーニアス英和辞典 第6版」を紹介します。
英和辞典と言われてまず思いつくのは「ジーニアス」という方も多いのではないでしょうか。
「genius」という単語を「ジーニアス英和辞典」で調べてみると、「きわめてすぐれた才能、天才、真髄」といった意味が出てきます。
この辞書を使えば天才に!という思いや、英語学習の真髄といった意味が込められているのかもしれませんね!
その言葉に負けないくらいの充実した内容ですよ!
辞書の外観
全体的にとてもシックな作りですね。
中身は黒と赤の2色刷りですが、赤色が使われているのは「品詞」の表示や参考になる項目の見出しが中心なので、黒色をベースとした落ち着いた作りになっています。
そのぶん、マーカーなどで自分なりの色付けをして充実させていくのにも適しています。
辞書の概要
辞書名称 | ジーニアス英和辞典 第6版 | ||
見出数 | 約106,000項目 | 監修・編者 | 南出 康世ほか |
出版社 | 大修館書店 | 価格(税込) | 3,960円 |
発刊年月 | 2023年1月 | 総ページ数 | 2,395ページ |
タテ×ヨコ | 18.7cm×13.3cm | 厚さ | 5.3cm |
重さ | 1,030g | 色使い | 黒・赤の2色 |
構成 | 1ページに2列 | 1列の文字数(日本語) | 約29文字 |
カタカナ発音 | なし | 巻頭特集 | なし |
表紙の裏面 | 世界地図 | 背表紙の裏面 | 英語圏の地図 |
(辞書内にある お役立ち情報等) | 特徴・特集英語史Q&A:語源や変化を史的に解説 語のしくみ:接頭語、接尾語などのポイントを解説 その他にも学習する上でのポイントが満載です! | 語法:語法に強いジーニアスと言われているとおり解説が充実||
付録(巻末) | 不規則動詞活用表 picture dictionary | ||
その他 | ・アプリによるウェブ辞書の提供アリ |
実際に使用してみて
学習用辞典の中でも語数が豊富
ジーニアス第6版での収録数は約10万6,000項目となっています。
比べられることの多いウィズダム英和辞典の10万4,000項目よりも2,000項目ほど多いですね。
出来ることならば掲載されている単語を全て比較して、両方の辞書に掲載されている語、片方の辞書にしか掲載されていない語などを比較したいところですが、時間のあるときにチャレンジするかもしれません(笑)
いずれにしてもこれだけ項目数があれば十分ですね!
インターネットで調べた内容にはなりますが、英検1級に必要な語彙数は約10,000から15,000語と言われています。
また、成人したネイティブの語彙数は約20,000から30,000語とも言われています。
ですから、10万もの項目数があれば英単語の調べ物をした際に困る場面というのはなかなかないのではないでしょうか。
語法の解説が充実
「語法に強いジーニアス」と昔から言われているようです。
その言葉のとおり、語法の解説は充実していますし、この辞書を作られている方も語法の解説にはチカラを入れているようです。
語法とは、簡単に言えば「言葉の使い方や文の表現方法」のことです。
例えば、辞書の1ページ目には「冠詞 a」についての語法が詳しく掲載されています。
具体的には、【冠詞の基本的な意味】【(a/an+名詞)か無冠詞か】【a/anの省略と反復】など、普段の学習で悩んでしまいそうなこと、あまり気にしていなかったことなどを詳しく学ぶことができます。
語法の解説は約1,000項目の記載があり、高校生にとって必要とされる重要な解説には赤い網掛けによって記載されています。
情報がギッシリ
本辞書は赤色と黒色の2色刷りとなっていますが、基本的には黒色がメインに使われています。
赤色(といってもピンク色に近い赤色)は品詞の種類、文の区切りなど控え目に使われていますので、情報がギッシリと記載されているにもかかわらず、メリハリがあって見やすいですよ!
しかしながら、これだけの情報量が1冊の辞書に詰まっているわけですので、それなりに文字も小さく、ペラペラと眺める際にも目を凝らして読まなければならない箇所もあります。
ウェブ辞書も使用可能
ジーニアス英和辞典でもウェブ辞書が使用可能になりました!
当初は「ジショサポ」というアプリ内でのみ使用可能だったのですが、今はスマホやPCでこのとおり使用可能です。
しかし、残念ながら、私が現在使用している限りですと、紙辞書の内容が全てウェブ辞書内で記載されるわけではなさそうです。
例えば、掲載した画面の「①リンゴ」という訳が出ていますが、紙辞書ですとこのあとに「a ripe apple 熟したリンゴ」などapple という単語を使った表現がいくつか紹介されています。
ウェブ辞書は簡易的に意味を調べる、ある程度の用法等を調べるという使い方になりそうですね。
それでも、紙辞書ではカバーできない「発音の音声」を確認することが出来ますので、それだけでもかなりありがたい!
どんな人にオススメ?
本辞書に掲載されている「初版まえがき」には以下の記載があります。
本辞典は、高校二年生を中心としてその前後、中学上級生から大学生・一般社会人をも射程に収め、いうなれば、中・高・大を通じて一貫して使用できる辞典を目指したものである。
ジーニアス英和辞典第6版 初版まえがきより
掲載されている内容は非常に膨大ですが、一応、中学生からの使用も想定されているようですね。
確かに解説も詳しいですし、語法・用例も十分に掲載されているので、長い期間、ボロボロになるまで使い込むというのもアリです!!
一方で、語句の説明の中には「再帰代名詞」ですとか、「副詞辞」といった用語も出てきますので、そうした用語がせて来たときに「訳が分からん」ということにならない方が前提にならうかなと思います。
おわりに
英語の辞典といえば「ジーニアス」のイメージがすぐに出てくるという方も多いのではないでしょうか。
語数、解説ともに非常に充実していますので、比較的新しい辞書が欲しい、長く使える辞書が欲しい、解説も充実しているものが欲しいという方にはピッタリです。
4,000円に満たない額でこれだけの情報が得られるというのは本当にありがたいことです。
これからもし辞書を買うことを検討される方は、購入した辞書をぜひボロボロになるまで使い果たしてくださいね!
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