辞書紹介 スーパーアンカー英和辞典 第5版

目次

はじめに

学研さんから発刊されている「スーパー・アンカー英和辞典 第5版」を紹介します。

コチラの辞書の理念は「さらなる『理想の英和辞典』をめざして」

これが初版からの変わらぬ思いだそうです。

すばらしい!!!!

ちなみにanchorは「いかり(錨)」、「頼みの綱」という意味。

理想を追い求めた辞書をぜひ活用してください。

辞書の外観

外箱デザイン
辞書デザイン
見開きイメージ

白色とグレーの中間のようなキレイな下地に、シンプルにSAの文字。

外箱をよく見てみると上部が波打っていて、その中にアンカー(錨)が沈んでいる様子がちゃんと表現されています。

オシャレさんな辞書ですね!

辞書の概要

辞書名称スーパー・アンカー英和辞典 第5版
見出数約72,000項目監修・編者山岸 勝榮
出版社学研価格(税込)3,300円
発刊年月2015年12月
2021年12月(新装版)
総ページ数2,186ページ
タテ×ヨコ18.7cm×13.3cm厚さ4.9cm
重さ900g色使い黒・赤の2色
構成1ページに2列1列の文字数(日本語)約26文字
カタカナ発音なし巻頭特集なし
表紙の裏面世界地図背表紙の裏面英語圏の地図
特徴・特集
(辞書内にある
 お役立ち情報等)
英語文化のキーワード:信仰、日常生活を知ることができる
日・英比較:ネイティブと日本人が持つ単語へのイメージの違いを解説
英作の落とし穴:英作文を行う際の注意点
その他にも学習する上でのポイントが満載です!
付録(巻末)語源で覚える英単語 和英小辞典
不規則動詞変化表 変化形の作り方 度量衡換算表 
その他・小型版の発刊あり

中身をのぞいてみよう!

巻末付録は必見

コチラの辞書の巻末に「英単語と英文の文化を読む」という記事があります。

すごく新しい情報というわけではないのですが、私は読んでみて「ハッ」とさせられました。

簡単にお伝えしますと『英単語の意味だけを調べて、何でも伝わる、分かった気になっちゃダメ!』という内容だと私は受け止めています。

まず最初に面白いなと思ったのは、以下の記述です。

メロン=(日本では)高価で贈り物に最適

melon=(アメリカでは)安価で贈り物には不適当

こんなに正反対のイメージなのか・・・と読んだ瞬間に驚いてしまいました。

もし仮に、アメリカへ行き、友達が入院してしまった場合、このことを知っていればお見舞いにメロンを持っていくことはないでしょう。

でも、これを知らないまま友人へメロンを持って行ってしまったらと思うと恐ろしいですよね。

このように「文化を知らないこと」の具体的な例がいくつか紹介されており、非常に楽しい内容です。

単語帳などで語彙力を増やすのは素晴らしいですが、同時に文化的な側面についても学ぶことが出来る辞書もまた素晴らしいですよね!

英作の落とし穴も必見

辞書内の囲み記事(コラム)の1つに「英作の落とし穴」があります。

その名のとおり英作文を行う際に注意すべきことが記載されています。

全部で154項目あり、このコラムだけの目次もありますので拾い読み可能です!

ついついやってしまいそうな間違っている表現が例示された後に、正しい表現が解説されているのでより記憶に残りやすいですね!

自分が何も知らないで英作文をしていたら、こんな間違いしそうだというモノばかりですので、ぜひ習得しておきたい内容です。

例えば、英語では「●●にチャレンジしよう!」というときにchallengeは使えないそうです。

英語のchallengeは、挑戦者側からでなく、逆に挑戦者に向かって「できるならやってみろ」「かかってこい」などと声をかけること、つまり、自分の行動ではなく、挑戦者に行動を促す呼びかけをいう。

スーパーアンカー英和辞典 第5版より

勉強になりますよねー。

このような読んでいるだけで楽しい&タメになるコラムが154個もありますよ。

用例でわかることわざ これも必見

英単語の中には頻繁に使用される、いわゆる基本単語と言われるものがあれば、なかなかお目に掛からない単語もあります。

この囲み記事(コラム)は、基本単語が用いられたことわざが全部で107個紹介されています。

もちろんコラムだけの目次がありますので、こちらも拾い読み可能です。

拾い読みしたくなっちゃいますよ。

聞いたことがあることわざもあれば、初めて見るようなことわざもあります。

例えば、

Curiosity killed the cat. 好奇心が猫を殺した。

ちょっと物騒な内容ではありますが、これどういう意味?どんな教訓?と気になってしまいますよね。

まさしく好奇心。

意味はぜひ調べてor購入して確認してみてください♪

辞書が見やすい秘密

なんだかこの「スーパー・アンカー英和辞典 第5版」がすごく見やすいんですよ。

なんでかなぁ、気のせいかなぁと思いながら他の辞書と見比べたりしていたら、原因が分かりました!

こちらの辞書が見やすい要因はズバリ「文章は単語を区切っている/(斜線)が全角だから」です。

色々な辞書で区切りを入れる際に用いられている「/(斜線)」ですが、大抵は半角の「/(斜線)」が使用されていると思います。

少しでも文字数を入れるためには、その方がスペースを作れますからね!

しかし、「スーパー・アンカー英和辞典」は全角の/が用いられています。

本の少しの違いだと思われるかもしれませんが、これはだいぶ見やすさが異なります。

ぜひ他の辞書と見比べてみてくださいね!

小型版がありがたい

こちらの辞書は2種類の大きさの辞書が販売されています。

「通常版」と「小型版」です。

大きさの違いはこれくらの差があります。

画像だと分かりづらいのですが、タテ・ヨコともに約2.5センチほど縮小されています。

これが想像以上に小さく感じられて、この大きさなら持ち歩いてもいいかなと思ってしまいます。

ちなみに小型版の重量は「575g」です。

通常版が900gですから、2/3弱といったところでしょうか。

とても軽く感じます!!

また、小型版の名前のとおり全てを小さくしただけなので、内容は通常版と全く変わりません。

内容が抜粋されているとか、掲載されている語数や意味が少なくなっているわけではありません。

大きさも字も小さくなっています。

つまり、老眼が始まっている私にとっては、小さいけれどタフな奴。

それでも使えていますので、若い方は小型版を検討してみてもいいかもしれませんね!

どんな人にオススメ?

辞書の編者さんは「高校生」をターゲットにされていますので、メインは高校生ということになります。

そうした観点から、持ち運ぶことも想定されて小型版も刊行されているのかなと。

高校生はもちろんですが、英語やりなおしのアダルトな方にもお勧めです。

本格的な上級者の方には物足りない面もあるかと思いますが、普通に学習している分には十分な量の内容が掲載されていますし、何より見やすい。

そして囲み記事(コラム)も楽しい。

掲載されている項目数が約70,000前後のいわゆる「中級英和辞典」は激戦区ともいえ、かなりの種類の辞書が販売されていますので、購入する際にはぜひ1度こちらの辞書も候補の1つとされることをオススメします。

おわりに

学研さんから発刊されている「スーパー・アンカー英和辞典 第5版」を紹介しました。

私はたまに小型版を持ち歩いて、勉強の際に使用したり、電車で眺めたりしています。

電車で本を読む人が少なくなっている中、辞書を眺めている人はそうそういません。

先日、電車で眺めていた際には前に立たれている方からの熱い視線を感じておりました。

電車で目立ちたい方は小型版もアリですよ。(そんな人いないか)

もちろん家での使用がメインとなる方は迷わず通常版でお願いします!

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