はじめに
書籍の帯に書いてあるセリフって魅力的ですよね!
今回紹介する書籍の帯には「高校生のときにこの本を読んでいれば・・」という文言。
私も「学生の時にもっと勉強していれば」「もっと学校の授業を聞いていれば」という思いがあふれています。
でも、こうした思いは中学生、高校生の時には沸いてこないんですよねぇ(笑)
しかし、あふれてくる勉強愛に遅すぎるということはありません!!
そこで紹介するのが「英文法再入門」という書籍になります。
英語のやりなおしを考えているときの教材の1つにいかがでしょうか。
書籍の概要
今回紹介する「英文法再入門 10のハードルの飛び越え方」は中央公論新社より発刊されている新書(中公新書2628)になります。
著者は澤井康佑先生です。
書籍に紹介されている澤井先生のご経歴ですが、東進ハイスクールを含め、学校や予備校で英語を教えられているそうです。
こちらの書籍は2021年1月に発刊、全271ページで横書きの書籍となっています。
本のタイトルにありますとおり、主要な英文法について全10講にわたって解説がなされており、澤井先生が最適と思われる順番で徐々にレベルも上がっていく構成になっていますので、最初から読み進めていくのがオススメです。
書籍の中では、既学習者の方は気になる項目のページを読んでみてくださいといった記載もありますが、当然ながら当該ページ以前に用いられた解説用語なども出てきますので、可能であれば最初から読むのがベストです。
書籍の構成
書籍の副題は「10のハードルの飛び越え方」となっています。
その名のとおり書籍も全10章(正確には全10講)で構成されています。
- 第1講 オリエンテーション
- 第2講 名詞
- 第3講 5文型
- 第4講 現在完了
- 第5講 受動態
- 第6講 疑問文
- 第7講 関係詞
- 第8講 to不定詞句
- 第9講 ing句と過去分詞句
- 第10講 第5文型
英語を学習していると気になってしまう、つまづいてしまうことの多い項目で構成されていますよね。
実際に読んでみて
難しすぎず、簡単すぎず、新書という比較的薄い本の中に充実した内容が詰まっていました。
英文法の再入門に適した1冊になっているなと感じました!
実際に読んでみて良かったなと思う点、気になった点を紹介します。
よかった点
基本的な内容は網羅されています。
新書といえども英文法の基本的な事項はほぼ含まれています。
そのため、この1冊でかなりの知識を取り戻すことが出来るはずです。
本の中にも記載されていますが、徐々に複雑な文章へとなっていきますので、読み進めていくと段々と英語の難しさ・面白さを味わうことが出来るようになっていますよ!
日本語の方がよっぽど複雑!
書籍全体をとおして「日本語ではこうしたルールとなっている」が、「英語ではこのようなルールになっている」という記載があります。
英語を勉強している中で「確かに日本語ではこういう言い方・使い方するよな」ということを考える機会はあまり無いかもしれませんが、本書ではそうした記憶があるだけで「日本語の方がよっぽど複雑なのでは!?」と思い、それによって「それならば英語も出来るかも!」と感じることができます。
大人の学習にも適しています。
スラスラと軽く一読しようという雰囲気の本ではありません。
だからこそ、じっくりと読んで理解し、必要なことは覚え、実力を高めていくということが求められる書籍です。
加えて、辞書の使い方から辞書を活用していくことの大切さ等についてもしっかりと記載がなされ、より深みのある勉強への取組姿勢が求められています。
気になった点
文章での説明がメインです
新書ですので、図解されている部分はあるものの説明は文章が中心となっています。
例えば「●●が✖✖を修飾している」などのように説明を読みながら、記載されている英文を自ら追っていかなければなりません。
そのためパッと見て分かりやすい!という作りにはなっていませんが、自ら文章を追っていくことで、より理解が深まるとも言えるかもしれませんね。
新書ですのでカラーの記載はありません
文型や品詞の解説というとキレイに色分けされている参考書も多いですが、こちらは新書になりますので当然カラーでの記載はありません。
ポイントになる箇所に囲みがある、太字となっているなどはありますが、それ以上のサービスはありませんので、気にならない方はどんどん書き込みして自らの参考書に仕上げていくのもオススメです!
勉強になった項目ベスト3
私が特に勉強になったと感じた内容を3つほど紹介させていただきます。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね!
現在完了には「完了・経験・結果・継続」の4つの意味があると習いましたが、その点について分かりやすい説明がされています。
それは確かに最難関かもしれない・・・と思わせてくれる内容でした!
大人が学習する時の心構えと言いますか「本当にそうだよなー」という教えが書いてありますので、ぜひご確認ください!
おわりに
今回は「英文法再入門 10のハードルの飛び越え方」を紹介しました。
新書ではありますが、読み応えがあり、英文法を学習していると実感させてくれる1冊です。
ぜひこの1冊を片手に英語の世界へ再挑戦!!
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