辞書紹介 コアレックス英和辞典 第3版

目次

はじめに

旺文社さんから発刊されている「コアレックス英和辞典 第3版」を紹介します。

オーレックス英和辞典の弟分にあたる辞書になります。

オーレックス英和辞典のコア(核)部分を集めたということで「コアレックス」なのかなと勝手に推測しています。

読みやすさ、内容とバランス抜群の辞書ですよ!

兄貴分にあたる「オーレックス英和辞典」についてはこちらの記事も参考にしてみてください!

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辞書の外観

外箱デザイン
辞書デザイン
見開きイメージ

鮮やかなブルーのデザインが濃すぎず、薄すぎず、とてもキレイです。

ライトハウスは「灯台」という意味の英単語。

まさしく英語学習者の道しるべとなってくれる1冊ですね。

辞書の概要

辞書名称コアレックス英和辞典 第3版
見出数約70,000項目監修・編者野村 恵造
出版社旺文社価格(税込)3,300円
発刊年月2018年10月総ページ数2,053ページ
タテ×ヨコ18.6cm×13.0cm厚さ4.4cm
重さ840g色使い黒・赤の2色
構成1ページに2列1列の文字数(日本語)約25文字
カタカナ発音なし巻頭特集文型解説ほか
表紙の裏面世界地図背表紙の裏面英語圏地図
特徴・特集
(辞書内にある
 お役立ち情報等)
PLANET BOARD:英語話者約100名への英語表現に関するアンケート結果
WORD QUEST:各種試験等によく出るテーマを解説
Q&A:文法・語法に関する疑問をQ&A形式で解説
Get It Right!:英作文や読解で間違いやすい項目を〇×で併記
英語の発想:言葉にまつわる日英比較
文化:英米の文化の最新情報を伝える
語の使い分け:同意語の使い分けについて解説
付録(巻末)NAVI表現 発音解説 和英索引
基本的な接頭辞・接尾辞・連結形 主な物質名詞の量の表し方 主な不規則動詞変化形一覧
その他・音声サイトあり(発音解説の子音・母音の発音、COMMUNICATIVE EXPRESSIONSから選んだ日常生活でよく使われる表現)

ココがオススメ!

オーレックス英和辞典との比較

コアレックス英和辞典の収録項目数は70,000項目。

兄貴分である「オーレックス英和辞典 第3版」の収録項目数は10万6,000項目となっています。

掲載されている語数だけ見ればオーレックス英和辞典に軍配が上がりますが、ちょっと待ってください!

コアレックス英和辞典にも独自の良さがあります!!

見やすさ

コアレックス英和辞典の方が若干ではありますが、文字が大きいようです。

また、文字と文字の間もオーレックス英和辞典の方が詰まっている感じがしますので、コアレックス英和辞典の方が読みやすいです。

色遣いにも違いがあります。

例えばよく使う単語の組み合わせ「コロケーション」を紹介する内容でも、オーレックス英和辞典ではいくつもの情報が改行を気にせず掲載されていくのに対し、コアレックス英和辞典では1つ1つ改行され、黒色と赤色の使い分けによって各項目が目立つように記載されているので、とても見やすい。

解説は丁寧

オーレックス英和辞典がいわゆる「上級英和辞典」とされており、コアレックス英和辞典は「中級英和辞典」と分類されています。

そのため、解説はコアレックス英和辞典の方が親切・丁寧なものとなっております。

例えば前置詞を調べてみると、コアレックス英和辞典では当該前置詞の「イメージ図」が掲載されていたいたり、実際には「こう使うんだよ」というコラムが掲載されていたりして、それが目立つように記載されているので勉強しやすいです。

例文数などはオーレックスに軍配

主要な訳、例文などについては、オーレックス・コアレックスともに掲載されている内容が大きく異なるということはありません。

言い方を変えますと、主要な訳、例文についてコアレックス英和辞典に掲載されているものはほとんど全てオーレックス英和辞典にも掲載されています。

例文については、オーレックスにしか載っていないものも多数ありますので、たくさんの例文に触れてみたい、色々な表現を確認したいという場合にはオーレックス英和辞典の方が適しています。

囲み記事(コラム)も異なる

オーレックス英和辞典で有名になった囲み記事(コラム)と言えば「PLANET BOARD」ですよね!

PLANET BOARDは英語圏の中でもアメリカとイギリスの一般の方、合計約100人に対して「〇〇という表現は使いますか?」とか「△△という表現と✖✖という表現でしたら、どちらをよく使いますか?」などの質問を投げかけ、その回答実績を教えてくれる特集になっています。

実際に使用する生きた英語はどちらかということを知ることができる、読んでいるだけで大変楽しい内容になっています。

今回紹介しているコアレックス英和辞典には50個のPLANET BOARDが掲載されており、オーレックス英和辞典では100個が掲載されています。

しかも、コアレックスとオーレックスでは重複している質問がないんですよ!!

両方持っていると貴重な情報をたくさんゲットすることができますので、よかったらぜひ読んでみてください。

なお、オーレックス和英辞典にも内容のことなるPLANET BOARDが掲載されていますので、そちらもオススメです。

さて、PLANET BOARD以外の囲み記事ですが、これもコアレックスとオーレックスではだいぶ異なります。

それぞれの辞書にどんな特集があるかは、本記事とオーレックス英和辞典を紹介している記事を比べてみてください。
囲み記事のタイトルも異なりますし、どの特集がどこに記載されているかというのもまとめて出ていますので、興味のある記事はすぐに確認することが出来ますよ!

ただし、コアレックス英和辞典の場合は囲み記事が掲載されている単語が表示されているのに対し、オーレックス英和辞典は該当ページも記載されていますので、囲み記事の検索がしやすいのはオーレックス英和辞典になります。

囲み記事(コラム)のおすすめ

レックスシリーズのおすすめ囲み記事(コラム)として有名なのはPLANET BOARDということは、先ほどまでも紹介してきましたが、それに加えてオススメとして2つ紹介します。

Get It Right!

get ~ right は「~を正しく理解する」という決まり文句ですが、その名のとおり思わすやってしまいそうな間違いなどを正しく理解するためのコラムになります。

この表現は「〇」、でもこっちの表現は「×」というのがそれぞれ示されたうえで解説も掲載されていますので、印象にも残りやすく、理解度UPに貢献してくれますよ。

全部で48個と数は多くありませんが、逆に言えば全てをチェックするのにもそこまで時間を要しませんので、もしコアレックス英和辞典が手元に来たら、必ずチェックしましょう!

英語の発想

比較的目にすることの多い単語とその訳語を見ると、日本語ではその単語をどう使うのか?という発想をもとに、同じ使い方を英語にもあてはめてしまいそうな時がありますよね。

例えば日本語では「いやぁ楽しいな、しかし、こんなに笑ったのはいつぶりだろう。」という言い方もしますが、こうした文章を英語にした場合、しかし=butを使用することは出来ないのです。

英語の場合の「but」は逆説か対象比較の際にしか使用することが出来ません。

というように、知っている単語でもどのような言い回しをするのか、しないのかを学んでいく必要があります。

そうした日本語的は発想に惑わされないでね!というコラムになっています。

こちらのコラムは全部で100個掲載されていますので、楽しんで読んでいくようにしましょう!!

巻末付録も見逃せない

「辞書の概要」で紹介しているとおり、巻末には7つの付録があります。

どの項目も勉強になりますが特にオススメしたいのは「ライティングのヘルプデスク」、「発音解説」、「基本的な接頭辞・接尾辞・連結形」の3つになります。

昨今は英語の4技能といった言われ方もしており、発信力が求められる場面も増えてきています。

「ライティングのヘルプデスク」では、お決まりの定型表現や英文を書く際のポイントなどがコンパクトにまとめられているため、一読するとともに覚えるべきものは覚えてしまいましょう。

「発音解説」も全7ページと決して量は多くありませんが、音声サイトを併用しての学習が可能です。
発音記号も英語をやる上ではどこかで勉強しなければなりません。
発音を解説してくれている大容量の本もたくさんありますが、学ぶべき点が多い一方、その負荷も大きくなりますので、まずはコアレックス英和辞典の発音解説を活用するのもアリですよ!

接頭辞などは知っていればいるだけ単語の推測、品詞の判別などに役立ちますので、これもおさえておきたい項目の1つになります。

ページ数は多くないけれど、身になる情報の宝庫が「巻末付録」です。

ぜひ何度も開いて活用していきましょう!!

音声サイトはありがたいけど・・・

コアレックス英和辞典には無償で音声サービスが提供されています。

提供されているサービスの中身は「発音」と「会話表現」になります。

このサービスは非常にありがたく、ダウンロードして活用するかもしくはウェブ上で再生させることが可能です。

ただ、残念な点としては使い勝手がイマイチかなと・・・。

例えば「発音」についてなのですが、「子音」と「母音」の2つのトラックしかなく、「今の部分をもう一度聞きなおしたい」という時に、指でスライダーを動かすしかありません。

そうすると「あっ、戻しすぎちゃった」ということが何度もありました。

「会話表現」は1つずつの会話がトラックごとに分かれているので、それはありがたいのですが辞書の何ページに出ている会話表現なのかは辞書を確認しないと分かりません。

ウェブ上でページ数が表示されているとより使いやすいのではないかなと思います。

しかし、発音や会話表現を確認できるのは本当にありがたいので、ぜひ活用してみてくださいね!

どんな人にオススメ?

辞書の外箱についている帯には「高校生に最適」との表示があります。

掲載されている項目数は約70,000となっており、他社さんから同じく70,000項目レベルとして発刊されている、ライトハウス英和辞典アクシスジーニアス英和辞典スーパーアンカー英和辞典、グランドセンチュリー英和辞典なども高校生をメインターゲットとしています。

このいわゆる中級英和辞典と呼ばれているものは単語の訳や例文はもちろんのこと、語法、類義語、各種コラムなど勉強に興味を持たせてくれる、知識を吸収しやすくしてくれる工夫がたくさんされています!

ですから、高校生はもちろんのこと英語が好きな中学生や英語が好きだった大人の方を飽きさせることなく、英語の魅力に気づかせてくれる1冊になりますよ!

なかでもコアレックス英和辞典はPLANET BOARDを始めとしたコラムが充実していますので、そうした特集記事を活かして楽しんで学習していきたいという方には特におすすめです。

おわりに

旺文社さんから発刊されている「コアレックス英和辞典 第3版」を紹介しました。

比較的新しい辞書ですし、こちらを活用していただいた後、もしくは併用して兄貴分である「オーレックス英和辞典」を活用していくという、ちょっと贅沢な使い方もいいかもしれませんね。

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