はじめに
東京書籍さんから発刊されている「アルファフェイバリット英和辞典 第2版」を紹介します。
東京書籍さんからは「アドバンストフェイバリット英和辞典」、「フェイバリット英和辞典」そして今回紹介する「アルファフェイバリット英和辞典」の3冊が発刊されています。
加えて、中学生向けの「ニューホライズン英和・和英辞典」もありますね!
ニューホライズンの1つ上のレベルとなる「アルファフェイバリット英和辞典」を覗いてみましょう。
辞書の外観



緑色を基調とした外見になっています。
濃い緑色をした辞書は他にもありますが、この鮮やかな緑系の辞書は他には見当たりませんね!
鮮やかでキレイな色の辞書がいいなぁという方は、このグリーン系のアルファフェイバリット英和辞典、もしくはブルー系のベーシックジーニアス、イエロー系のニューヴィクトリーアンカーがお勧めですよ。
あれ、この3冊はいずれも収録項目数が5万前後の辞書ですね。
たまたまなのでしょうか。
それともこの収録数の辞書は、鮮やかできれいな色が売れる傾向にあるのかな。
辞書の概要
| 辞書名称 | アルファフェイバリット英和辞典 第2版 | ||
| 見出数 | 約46,000項目 | 監修・編者 | 浅野 博 ほか |
| 出版社 | 東京書籍 | 価格(税込) | 3,038円 |
| 発刊年月 | 2008年11月 | 総ページ数 | 1,791ページ |
| タテ×ヨコ | 18.6cm×13.0cm | 厚さ | 4.0cm |
| 重さ | 710g | 色使い | 黒・赤の2色 |
| 構成 | 1ページに2列 | 1列の文字数(日本語) | 約21文字 |
| カタカナ発音 | あり | 巻頭特集 | 英語の発音のしかた 英語の語順と辞書記号 |
| 表紙の裏面 | 世界地図 | 背表紙の裏面 | 英語圏の地図 |
| 特徴・特集 (辞書内にある お役立ち情報等) | ルール:重要な語法を用例、イラストを交えて紹介 使い分け:意味の似ている語を説明 類語:同義語・類義語がある場合に用例、イラストを使って解説 日英比較:日本語と英語の表現やニュアンスの違いを解説 文化:語の文化的な背景や生活習慣などを解説 関連:見出し語に関連する語を紹介 語源・由来:語源や語の由来にまつわる情報 使ってみよう:特に会話で使われる表現 映画:見出し語が使われた映画のせりふを紹介 音楽:見出し語が使われたポピュラーな歌の歌詞を紹介 | ||
| 付録(巻末) | 和英小辞典(8,000項目) 単語110番(トピック別語彙・表現集 世界の国名 世界の都市名 英文法のまとめ カードを送ろう Eメールを書こう 使ってみよう 解説 数字の読み方・書き方 度量衡換算表 接頭辞・接尾辞一覧 不規則動詞変化表 不規則形容詞・副詞変化表 不規則複数名詞変化表 | ||
| その他 | ・特になし | ||
中身をのぞいてみよう!
アルファの3大ポイント
外観のところに掲載した写真をよく見ていただくと分かるのですが、外箱の帯の部分に「アルファの3大ポイント」が記載されています。
その名のとおり、この辞書の特徴を的確に表しているなぁと思ったので、そのまま引用させていただきます。
引きやすい+読みやすい=よくわかる!
辞書をひいて単語などを調べるときにはまず、調べたい単語の1文字目が記載されているページにたどり着かなければいけません。
その時には辞書の側面に記載されている、いわゆる「サイドインデックス」を活用することになります。
このサイドインデックスを気にすることはあまりないと思いますが、実は文字の大きさ、配置方法にも違いがあるんですよね!
アルファフェイバリット辞書は大きい文字で、2列にわたってサイドインデックスが作成されていますので、とても「引きやすい」仕様になっています。

こちらがアルファフェイバリットのサイドインデックスになります。
アルファベットの文字が非常に大きく、見やすいことが実感いただけるのではないでしょうか。
こちらの辞書はA~Lまでの列、M~Zまでの列と2列にわたって構築されていますが、辞書によってはA~Zまでが1列で記載されている辞書も多いですね!
どちらが使いやすいかは人にもよりますが、少なくとも引きやすいように文字を大きくしようと思うと、2列での構成がありがたい。
ちなみに、英英辞典などはこのアルファベットの表記がされていないものなどもあります。
どんどん使い込んで、身体で覚えるんじゃ!!というスパルタ方式ですかね(笑)
また、お目当てのアルファベット1文字目にたどり着いた後は、2文字目以降が記載されている箇所を探すことになります。
これがなかなかたどり着けなかったり、あれ?V、W、Uのアルファベット順はどれが最初だっけ?とほんの一瞬迷ってしまうことありませんか?
アルファフェイバリットにお任せください。

全てのページにこのような分かりやすい表記がついております。
1文字目に灰色の塗りつぶし、2文字目に四角い囲みがあります。
このように全てのアルファベットが記載されていると、その順番に迷うこともほとんどありません。
英語に慣れてくれば、こうしたことで悩むことも減ってくるとは思いますが、最初のうちはこうした配慮があると本当にありがたい限りです。
これだけでも「引きやすさ」を体感いただけたのではないでしょうか。
引きやすさと一緒にポイントとされているのが「読みやすさ」です。
約10万語が掲載されている、いわゆる「上級向け英和辞典」を除いて、最近新たに発刊される辞書はほとんどが適度に丸みを帯びた字体(Wordなどでいえばゴシック体)が多いですが、アルファフェイバリットはカッチリした字体(明朝体)が使われています。
どちらの文字が読みやすいかは人それぞれですが、明朝体の方が字の線が細く、スッキリした印象があります。
加えて、アルファフェイバリット英和辞典は約5万語掲載クラス(いわゆる初級者向け)の辞書の中でも掲載語数が約46,000語と比較的少ないです。
この字体と掲載語数の関係で、辞書内の文字が詰まっているという印象がありませんので、それが「読みやすさ」につながっています。
そうは言っても、辞書ですので文庫本などに比べればギュウギュウに文字は詰まっていますけどね(笑)
充実したコラム
辞書を引く・読む楽しさを決める大きな要因の1つはコラムですよね!
アルファフェイバリット英和辞典も最近の辞書に負けず劣らずコラムが充実しています。
2008年に現在紹介してる第2版が発売されていることを考えれば、他の辞書と比べてもかなり早い段階からコラムを充実させることに注力していたのかもしれません。
どんなコラムがあるのかについては「辞書の概要」欄に記載していますので、そちらをご覧いただければと思いますが、特に充実しているのは文法・語法を扱っている「ルール」というコラムです。
「疑問文・否定文の作り方」といった超基本的なコラムもあれば「仮定法過去完了」を取り扱ったコラムなど、幅広な話題を多くのコラムで取り扱っているのが好印象。
個人的に気に入っているのは「文化」と「日英比較」というコラムです。
「文化」は生活に密着した話題を取り上げており、読んでいるだけでも「そうなのかぁ」と楽しみながら世界について学ぶことができます。こちらのコラムも結構な数がありますよ。
私が読んだ中で印象に残っているのは「白い象はやっかいもの」、「空飛ぶお医者さん」などのコラムです。
どうでしょう?
このコラムのタイトル見ただけで、何が書いてあるのだろう?読みたい!と感じませんか!?
音楽と映画の表現も満載
3大ポイントの最後は「音楽」と「映画」の表現が掲載されていることです。
先ほど紹介したコラムの一環ではあるのですが「音楽」、「映画」というコラムがそれぞれありまして、歌詞の一部の英語表現、映画のセリフにおける英語表現が紹介されています。
辞書にはもともと膨大な数の例文などがありますから、それを見ているだけでも実際にどう使われるのかを味わうことは出来ますが、やはり歌詞や映画で使われたものですという紹介があると、不思議なことになぜか普段よりも興味がわいてきますね。
「音楽」のコラムは全部で33曲、「映画」のコラムは全部で43作品とそれぞれ数はそこまで多くないですが、実際に英語圏の人が聞いたもの、見たものを学ぶことが出来るので、とてもよいコラムですよね!
英語つまらない、やる気でないといったお子さんに対して、このコラムだけでも読んでみて!というように、英語の勉強、楽しさを作るキッカケにもよいですね。
その他のおすすめポイント
ここまで紹介してきたのは辞書の発刊元である東京書籍さんイチオシのポイントになります。
それらがこの辞書の「激推しポイント」であることは間違いないと思いますが、それ以外の点で私が気に入っている点を幾つか紹介します。
巻頭・巻末の解説
巻頭・巻末にそれぞれ「これはいいなぁ」と思う解説がありました。
まず、巻頭ですが辞書で多用される記号の解説についての解説がしっかりと記載されています。
記号とは、例えば自分の調べた単語が名詞であった場合、辞書には名詞であることを表すために「名」という漢字が□の枠内に書かれた表現が辞書では使われています。
それぞれの記号が何を表しているか、そしてその記号が表している品詞がどのような意味を持っているのか、つまり名詞とは何か、動詞とは何かなどがしっかりと解説されています。
これは辞書を活用していく中でも非常に重要なことですので、この解説があると辞書の使い方もより適切になります。
また、巻末には「英文法のまとめ」があります。
今でこそ私は「分詞」と「分詞構文」が違うということは分かっていますが、昔は「分詞」という表現方法があり、それを使っているのが「分詞構文」だと長いこと思っておりました。
英語の勉強をしているときに「なんだっけ??」と思うことは多々あれど、それを本棚にある英文法書を引っ張り出して調べるのがしんどかったり、後回しにしてしまうこと多いですよね。
そんな時、手元にある辞書に文法解説が載っていると知っていれば、とりあえず簡易的に調べることが可能です。
アルファフェイバリット英和辞典に記載されている「英文法のまとめ」は非常にオーソドックスでどちらかというと固い解説だなぁという印象はありますが、それでもすぐに調べられるというのは大きなメリットです!
興味をひく解説
こちらもコラムが充実しているよという話になってしまうのですが、例えば「marathon」という単語を引いてみると大抵の辞書には、なぜマラソンという単語が生まれたのかというその語源に関する記載があります。
これは昔、戦争の結果を報告するためにある兵士が走った距離がマラトン・アテネ間42.195㎞であったことに由来するというのは有名な話です。
この由来となった出来事について、最も詳しく記載しているのはアルファフェイバリット英和辞典でした。
手元にある辞書数十冊をほぼ調べてみたので、間違いありません。
もちろん辞書に記載されている「語源・由来」の話ですので、最も詳しいといってもその内容は簡素なモノではあります。
しかし、そうした解説がちょっとでも充実していると印象に残りますし、こうした話があるだけでも辞書に対する興味は増してくるばかりですね!
気になる点
アルファフェイバリット英和辞典は英語の勉強をスタートさせるとき、約5万語レベルの辞書を選ぶときの候補として、非常に魅力的なのですが、どうしても気になってしまうのは発刊年がかなり古いということですね。
既に紹介しているように発刊年は2008年です。
いまこの記事を書いているのが2026年1月なので、約18年前の辞書ということになります。
同じレベル帯の辞書でつい最近発刊されたばかりの「エースクラウン英和辞典 第4版」には例えばInstagramやInstagrammableといった最近のSNS事情を反映した用語も掲載されておりますが、アルファフェイバリット英和辞典にはこうした用語は掲載されていません。
Instagramはネット情報によりますと2010年からスタートしているようですので、載っていなくて当然なんですけどね。
このようにアルファフェイバリット英和辞典は発刊年が古いというところだけは、どうしても気になってしまいます。
どんな人にオススメ?
辞書を引くことが初めて、辞書を引くことに楽しみを見出したい、英語へのアレルギー反応を少しでも薄めていきたいといった方におススメの辞書です。
書籍の帯には「高校英語はこの1冊で安心!」との記載がありますので、基本的には高校生を対象にした辞書です。
その中でも「英語はちょっと・・・」「英語は分からなすぎてイヤ」など苦手意識のある方などは周りに合わせて難しい辞書を使うのではなく、アルファフェイバリット英和辞典のような楽しみが詰まった辞書から勉強を進めてみるのがオススメですよ。
例えば面白いコラムを拾い読みしていくだけでも、そのうちコラムの周りにある単語に目が行ったり、コラムで出てきた単語を改めて調べてみたり。
そんな使い方をしていると、いつの間にか辞書を引くことが当たり前になってくるかもしれません!
英語への苦手意識が消えるかどうか、アルファフェイバリット英和辞典でぜひ試してみてください。
おわりに
東京書籍さんから発刊されている「アルファフェイバリット英和辞典 第2版」を紹介しました。
発刊からだいぶ年月が経っておりますので、おそらく本屋さんの在庫も減ってきてしまっているのではないかと心配しています。
ちょっと気になるかも・・・、眺めてみたいかもという方はぜひ早めにゲットするようにしてくださいね。



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