お知らせ
こちらの辞書には最新版がありますので、ご注意ください!
はじめに
Gakkenさんから発刊されている「ジュニア・アンカー 中学英和・和英辞典 第7版」を紹介します。
学研と昔は漢字で書いていた気がしますが、今はGakkenさんなんですね!
英語の辞書だからローマ字表記なのかなと思っていたら、違っていました。
中学生用の英和・和英辞書となるとクラウンかジュニアアンカーが有名どころですので、このどちらかを購入しようかなと思っている方も多いのではないでしょうか。
それでは見てみましょう!
辞書の外観
こちらの辞書はグリーンを基調とした作りになっています。
ライバルであると思われる「ジュニアクラウン」と同じで、グリーンがメインカラーですね。
ちなみに英和辞典は青色、和英辞典は赤色がベースになっています。
これはジュニアクラウンと真逆です。
まず目に入ってくるのが可愛らしい「ラッコ」ですが、調べてみたところ特に名称などはないようです。
むしろメインは辞書の名前にもなっている「アンカー:錨:いかり」で、辞書内には
ANCHORは「いかり」「たのみのつな」ずっしりと重い信頼のマークです。
との説明がありました。
このアンカーを水面近くまで持ってきてくれているのが「ラッコ」さんということですかね!
いずれにしても、この象徴的なマークのとおりすばらしい辞書です。
辞書の概要
辞書名称 | ジュニア・アンカー 中学英和・和英辞典 第7版 | ||
見出数 | 英和 約17,100項目 和英 約17,600項目 | 監修・編者 | 羽鳥 博愛ほか |
出版社 | Gakken | 価格(税込) | 3,300円 |
発刊年月 | 2020年12月 | 総ページ数 | 英和 896ページ 和英 864ページ |
タテ×ヨコ | 18.5cm×13.0cm | 厚さ | 3.8cm |
重さ | 794g | 色使い | フルカラー |
構成 | 1ページに2列 | 1列の文字数(日本語) | 21文字 |
カタカナ発音 | あり | 巻頭特集 | 英和:小学英語復習など 和英:これが日本など |
表紙の裏面 | アルファベットの紹介 | 背表紙の裏面 | 世界地図 |
(辞書内にある お役立ち情報等) | 特徴・特集用法(英・和):書く、話す、プレゼンに役立つ言葉の使い方 背景(英・和):英米の文化、考え方から日本語と英語の違いを解説 発音(英和):語や文の発音やアクセントを解説 その他にも学習する上でのポイントが満載です! | 文法(英・和):文法上・語法上の解説||
付録(巻末) | 発音記号の読み方と発音のしかた(英和) フォニックス 英語のつづり字と発音(英和) やさしい英文法(英和) 英語の歌(英和) Eメール・手紙の書き方(英和) ローマ字一覧表(英和) 自己表現の英語(和英) 教室での英語(和英) 変化形の作り方(和英) 不規則動詞変化表(英・和) | ||
その他 | ・無料英単語アプリ、無料音声再生アプリ |
中身をのぞいてみよう
紙面はフルカラー
中学生向けに販売されている英語の辞書はフルカラーが当たり前になってきています。
こちらの「ジュニア・アンカー中学英和・和英辞典」ももちろん全ページフルカラーです。
この色遣いも辞書によって本当に特徴が異なるので、見やすいな、使いやすいなというものを選ぶのがいいですね。
ジュニアアンカーでは、最重要語として510語が選ばれており、その単語は「赤色の太字」と「その見出し語の上下にカラーの線」が付けられています。
その次に重要語(840語)は「赤色の太字」のみで示されています。
それ以外の語は黒字による見出し語です。
また、囲み記事(文法、用法、背景といった解説記事)には背景色が付いていますので、調べた単語にこうした解説が付されている場合には必ず目が行きますし、パラパラとめくっている場合にもこうした記事を拾い読みしやすいです。
これらの囲み記事に使われている背景色は緑系、青系、黄色系の色となっています。
一方で同じ囲み記事でも「スピーキング」「ライティング」については英和辞典、和英辞典を通じてピンク色の背景色が付されているので、これも探しやすいですね!
文法と用法の解説が充実
囲み記事の中でも「文法」と「用法」にかなり力を入れているのかなという印象を受けます。
文法では中学生としては知っておきたい非常に基本的なことが分かりやすく、端的に書かれています。
例えば「進行形の作り方」であったり、「can’tとcannot」の使い分けなど勉強している中での疑問に答えてくれる内容になっています。
「用法」については、似た意味を持つ単語の違い、使い分けに関する解説が多いです。
例えば「clock」と「watch」の違いなどについて、「cap」と「hat」の違いについてといった解説です。
この文法と用法についてはどちらも何ページにどんな内容が掲載されているかという目次がありますので、その中から読みたいものだけを探すというのもアリです!
英語の勉強をしていれば疑問に思うような内容が盛りだくさんですので、お勧めですよ!
和英辞典も魅力たっぷり
私自身が中学生だったときは和英辞典を使用した記憶などはサッパリありませんが、今はそうも言っていられませんよね。
というのも英検の受験が推奨され、そして英検3級からはライティングの試験もあります。
加えて「発信力を鍛えよう」といったことも言われています。
そうなってきますと和英辞典も活躍の場が増えてきますね。
何を発信しようかというのは日本語で考えますし、それを英語で何と言えばいいのだろう?ということを考えなければいけませんから。
ジュニアアンカー和英辞典の中で、これは面白いなと思った特集が「日本語NAVI」という囲み記事です。
日本語では当たり前に使っている慣用的な表現を英語で使いたい場合、何を調べればよいのかということが分かるようになってります。
例えば「顔が広い」という表現についてはまず「知っている人が多い」と考えればよいよとのアドバイスがあり、そこから「しる」という語を調べなさいということまでナビゲートしてくれます。
和英辞典と聞くと日本簿→英語のことだけが載っているのかと思いきや、日本語でどう考えたらよいのかということまで学べるのはすごいなと感じます。
そして、この日本語の言い方を考えるというのは英作文を行う際にはとても大切ですよね!
アプリの活用
無料で使用できるアプリが2つあります。
1つが「無料英単語アプリ」、もう1つが「無料音声再生アプリ」です。
「無料英単語アプリ」では辞書内で最重要語、重要語とされている単語の意味を4択から選ぶというクイズ形式で学び、復習していくことができます。
「無料音声再生アプリ」は辞書内の巻頭・巻末特集で取り上げられている内容について、実際に音声を聞くことが出来ます。
この無料音声再生アプリの中でも私が特にいいなぁと思ったのは「発音記号の読み方と発音のしかた」と「英語の歌」です。
発音のしかたなどは掲載されていても実際の音声がないと、実感もわかないですし、読み飛ばしてしまうことがおおいですよね💦
辞書の該当ページを見ながら、ぜひ無料音声を聞いてみてほしいです。
「英語の歌」は有名なものですと「ロンドン橋」や「きらきら星」がありますし、私は聞いたことが無かった歌も幾つかありました。
1曲1曲は短いものの全部で17曲も掲載されていて、これが無料で使えるなんてすごいことですよね。
やはり有名な歌ばかりですので、何となく口ずさみたくなりますし、記憶に残るメロディーですので、英語に慣れ親しんでいくという意味でも何度も聞いてしまいましょう。
無料ですから!!
どんな人にオススメ?
辞書のタイトル、はしがきから基本的な対象者は「中学生」ということになります。
辞書の外箱についている帯には「中学英語辞典シリーズ売上NO.1」との記載もありますので、購入してもまず使いにくいなー、間違えたなぁと感じることはほぼないと思います。
個人的には記事内でも書いていますが、文法や用法といった囲み記事に背景色がしっかりついており、逆に言いますとそうした囲み記事だけに背景色が設定されているので、非常に見やすく出来ているなと感じています。
しかも比較的コンパクトに作られているのも好印象!
中学校での英語勉強に熱意を燃やしている方には非常にお勧めの辞書です。
小学校高学年の方でももちろん使えます。
「小学英語の復習」というページもありますので、そこを確認しつつ英語の世界を先取りしちゃいましょう。
もちろん大人のやり直し英語にも使用可能ですが、基礎の基礎から学びたいという方向けでしょうか。
英和・和英共に語数が厳選されている分、見やすさ、イラスト、基礎的な内容が充実しているので、まずは復習に使ってみたいという場合にオススメです。
おわりに
Gakkensさんから発刊されている「ジュニア・アンカー 中学英和・和英辞典」を紹介しました。
何種類もある中学生向けの英和・和英辞典のなかで、個人的には1番みやすいかなという印象を持っています。
見出し語を見つけやすいですし、囲み記事にもすぐに目が行きます。
迷ったらこちらの1冊を選んでおけば間違いなし!です。
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