辞書紹介 ジュニア・アンカー 中学英和・和英辞典 第8版

目次

はじめに

Gakkenさんから発刊されている「ジュニア・アンカー 中学英和・和英辞典 第8版」を紹介します。

2024年12月に発刊された最新刊で、2020年の12月から4年ぶりの改訂となっています。

ただ、気になっている点がありまして。

辞書の「はしがき」が初版、第6版、第7版からの抜粋になっているんです。

「はしがき」では大抵の場合、「最新版ではこんなところにチカラを入れます!」、「今回のウリはここです!」みたいな話が書かれるのかなと思っていたので、あれ!?!?と思っています。

一方でこれまで伝えてきたことに大事なエッセンスが詰まっているからこそ、抜粋という形にしたのかなとも思います。

でも、安心してください。

やっぱりいい辞書だなぁと思います!

第7版との違いなどに着目しながら、さっそく見てみましょう!!

辞書の外観

外箱デザイン
辞書デザイン
見開きイメージ

第7版と同じく「英和・和英辞典」一体型はグリーンを基調とした作りになっています。

単体ですと英和辞典は青色、和英辞典は赤色がベースになっています。

また「辞書デザイン」と書いてある真ん中の写真は、すみません、私の撮影の仕方が悪くちょっと青色寄りの色合いにもみえますが、実際の色は外箱と同じく濃いグリーンです。

第7版では辞書名、ラッコ&イカリのイラストが真ん中にドーン、ドーンと配置されていました。

第8版では辞書名とラッコ&イカリのマークが横並びになっていますね!

また第8版ではラッコさんが自ら辞書名にもなっているアンカー(イカリ)を持つと同時に、王冠を身につけています。

これは中学英語辞典シリーズでも売上NO.1という自信の表れでしょうか!!(笑)

分かります、第7版の記事でも書いていますが、紙面が見やすいですし、さすがの内容です!!

辞書の概要

辞書名称ジュニア・アンカー 中学英和・和英辞典 第7版
見出数英和 約17,200項目
和英 約17,600項目
監修・編者羽鳥 博愛ほか
出版社Gakken価格(税込)3,465円
発刊年月2024年12月総ページ数英和 896ページ
和英 864ページ
タテ×ヨコ18.5cm×13.0cm厚さ3.9cm
重さ797g色使いフルカラー
構成1ページに2列1列の文字数(日本語)22文字
カタカナ発音あり巻頭特集英和:小学英語復習など
和英:これが日本など
表紙の裏面アルファベットの紹介背表紙の裏面世界地図
特徴・特集
(辞書内にある
 お役立ち情報等)
文法(英・和):文法上・語法上の解説
用法(英・和):書く、話す、プレゼンに役立つ言葉の使い方
背景(英・和):英米の文化、考え方から日本語と英語の違いを解説
発音(英和):語や文の発音やアクセントを解説
その他にも学習する上でのポイントが満載です!
付録(巻末)発音記号の読み方と発音のしかた(英和)
フォニックス 英語のつづり字と発音(英和) 
やさしい英文法(英和) 
英語の歌(英和)
Eメール・手紙の書き方(英和)
ローマ字一覧表(英和) 
自己表現の英語(和英) 
教室での英語(和英)
変化形の作り方(和英) 
不規則動詞変化表(英・和)
その他・無料英単語アプリ、無料音声再生アプリ

中身をのぞいてみよう1

第7版から第8版で変わった点

総項目数

第8版の英和辞典の収録項目数は約17,200項目とされており、その内訳は見出し語が約9,400、名詞や動詞の変化形が約3,600、イディオム等が約4,200とされています。

第7版では見出し語が約9,300とされていましたので、約100語が追加されているということになりますね。(変化形やイディオム等の収録数は変わっていないようです)

その増加した100語が何かというのはさすがに分かりませんが、パラパラっとめくったところ、たとえば

e-pal(電子メールをする友達)という単語が削除されている一方、eruption(噴火)、workforce(労働人口)、visually(視覚的に)といった単語が追加されていました。

新しい学校の教科書にも対応されているとのことなので、その内容によって掲載される単語も選別されているのかもしれませんね。

囲み記事(コラム)内の見やすさ向上

文法や用法といった囲み記事(コラム)があり、勉強をしていく上で非常に大切なポイントが掲載されています。

そしてこうした囲み記事には背景色が付けられているので、目立つし、勉強しやすくなっています。

この点はこれまでと変わらないのですが、第8版からはこうした囲み記事内でもメリハリをつけるためでしょう、太字での記載が行われるようになりました。

ほんの小さな違いではありますが、ますます読みやすく勉強しやすくなっていますよ!

非常に些細な点ですが・・

こちらの辞書を購入すると、巻頭・巻末で特集されている内容に関する音声データをしようすることが可能になります。

第7版では音声データの最初が、表紙の裏面(見返し部分)にあるアルファベットの読み上げになっていました。

第8版ではこのアルファベットの読み上げが削除されています。

さすがにアルファベットの読み上げは中学生向けの事象には必要ないでしょうというご判断かと思います。

まぁ、そうですよね、今は小学校から英語をやっているので。

とても些細な点ですが、念のために記載しておきました。

英検3級暗記ブック

最近は入試や就職でも英検が重視されるようになってきていますよね!

私の甥っ子(中学生)も英検3級にチャレンジしていたようです。

そうした動向を受けてでしょう、第8版では別冊付録として「英検3級暗記ブック」というものがついてきます。

よく出る表現などがコンパクトにまとめられており、音声データも使用可能となっています。

約30ページほどとボリュームがあるわけではありませんが、だからこそ「これくらいはやろう!」と思わせてくれる分量ですので、これから英検3級をと考えられている方にとっては嬉しい特典ですね!

その他

変わった点ではなくて、変わっていないのがスゴイ!と思ったことがあります。

それはページ数です。

英和辞典896ページ、和英辞典864ページというのは第7版と全く変わっていません。

和英辞典は公表されている収録項目数が変わっていないためまだ分かりますが、英和辞典は約100語増加とされている中でページ数が変わっていないのは何故でしょう?

気になってしまって、じっくり辞書を眺めていたら、その謎が解けた気がします。

それは改行による調整です。

例えば第7版では2行で記載していたものを1行にする、あるいは1行で記載していたものを2行にするといった調整です。

これだけのページ数がある書籍ですから、版を重ねたとはいえ、なるべく前回と作りを変えたくない、何も変更がないページを多く作りたいというのはよく分かります!

おそらくそういう理由かなと思いますが、辞書を作成されている方の努力・苦労がよく分かりますね!

中身をのぞいてみよう!2

ここからは辞書の内容について、いいね!と思った点などを紹介しておりますが、第7版の紹介記事内容とほとんど差がありませんので、ご了承ください。

紙面はフルカラー

中学生向けに販売されている英語の辞書はフルカラーが当たり前になってきています。

こちらの「ジュニア・アンカー中学英和・和英辞典」ももちろん全ページフルカラーです。

この色遣いも辞書によって本当に特徴が異なるので、見やすいな、使いやすいなというものを選ぶのがいいですね。

ジュニアアンカーでは、最重要語として510語が選ばれており、その単語は「赤色の太字」と「その見出し語の上下にカラーの線」が付けられています。

その次に重要語(840語)は「赤色の太字」のみで示されています。

それ以外の語は黒字による見出し語です。

また、囲み記事(文法、用法、背景といった解説記事)には背景色が付いていますので、調べた単語にこうした解説が付されている場合には必ず目が行きますし、パラパラとめくっている場合にもこうした記事を拾い読みしやすいです。

これらの囲み記事に使われている背景色は緑系、青系、黄色系の色となっています。

一方で同じ囲み記事でも「スピーキング」「ライティング」については英和辞典、和英辞典を通じてピンク色の背景色が付されているので、これも探しやすいですね!

文法と用法の解説が充実

囲み記事の中でも「文法」と「用法」にかなり力を入れているのかなという印象を受けます。

文法では中学生としては知っておきたい非常に基本的なことが分かりやすく、端的に書かれています。

例えば「進行形の作り方」であったり、「can’tとcannot」の使い分けなど勉強している中での疑問に答えてくれる内容になっています。

「用法」については、似た意味を持つ単語の違い、使い分けに関する解説が多いです。

例えば「clock」と「watch」の違いなどについて、「cap」と「hat」の違いについてといった解説です。

この文法と用法についてはどちらも何ページにどんな内容が掲載されているかという目次がありますので、その中から読みたいものだけを探すというのもアリです!

英語の勉強をしていれば疑問に思うような内容が盛りだくさんですので、お勧めですよ!

和英辞典も魅力たっぷり

私自身が中学生だったときは和英辞典を使用した記憶などはサッパリありませんが、今はそうも言っていられませんよね。

というのも英検の受験が推奨され、そして英検3級からはライティングの試験もあります。

加えて「発信力を鍛えよう」といったことも言われています。

だからこそ、今回の第8版では英検3級暗記ブックが付録としてついてくるようになったのかなと。

そうなってきますと和英辞典も活躍の場が増えてきますね。

何を発信しようかというのは日本語で考えますし、それを英語で何と言えばいいのだろう?ということを考えなければいけませんから。

ジュニアアンカー和英辞典の中で、これは面白いなと思った特集が「日本語NAVI」という囲み記事です。

日本語では当たり前に使っている慣用的な表現を英語で使いたい場合、何を調べればよいのかということが分かるようになってります。

例えば「顔が広い」という表現についてはまず「知っている人が多い」と考えればよいよとのアドバイスがあり、そこから「しる」という語を調べなさいということまでナビゲートしてくれます。

和英辞典と聞くと日本簿→英語のことだけが載っているのかと思いきや、日本語でどう考えたらよいのかということまで学べるのはすごいなと感じます。

そして、この日本語の言い方を考えるというのは英作文を行う際にはとても大切ですよね!

アプリの活用

無料で使用できるアプリが2つあります。

1つが「無料英単語アプリ」、もう1つが「無料音声再生アプリ」です。

「無料英単語アプリ」では辞書内で最重要語、重要語とされている単語の意味を4択から選ぶというクイズ形式で学び、復習していくことができます。

「無料音声再生アプリ」は辞書内の見出し語の発音、巻頭・巻末特集で取り上げられている内容、付録としてついている英検3級暗記ブックについて、実際に音声を聞くことが出来ます。

前の版までは巻頭・巻末の記事内容だけの音声アプリでしたが、見出し語の発音なども確認できるようになったのは非常によい変更ですね。

この無料音声再生アプリの中でも私が特にいいなぁと思ったのは「発音記号の読み方と発音のしかた」と「英語の歌」です。

発音のしかたなどは掲載されていても実際の音声がないと、実感もわかないですし、読み飛ばしてしまうことがおおいですよね💦

辞書の該当ページを見ながら、ぜひ無料音声を聞いてみてほしいです。

「英語の歌」は有名なものですと「ロンドン橋」や「きらきら星」がありますし、私は聞いたことが無かった歌も幾つかありました。

1曲1曲は短いものの全部で17曲も掲載されていて、これが無料で使えるなんてすごいことですよね。

やはり有名な歌ばかりですので、何となく口ずさみたくなりますし、記憶に残るメロディーですので、英語に慣れ親しんでいくという意味でも何度も聞いてしまいましょう。

無料ですから!!

どんな人にオススメ?

辞書のタイトル、はしがきから基本的な対象者は「中学生」ということになります。

辞書の外箱についている帯には「中学英語辞典シリーズ売上NO.1」との記載もありますので、購入してもまず使いにくいなー、間違えたなぁと感じることはほぼないと思います。

個人的には記事内でも書いていますが、文法や用法といった囲み記事に背景色がしっかりついており、逆に言いますとそうした囲み記事だけに背景色が設定されているので、非常に見やすく出来ているなと感じています。

しかも比較的コンパクトに作られているのも好印象!

中学校での英語勉強に熱意を燃やしている方には非常にお勧めの辞書です。

小学校高学年の方でももちろん使えます。

「小学英語の復習」というページもありますので、そこを確認しつつ英語の世界を先取りしちゃいましょう。

もちろん大人のやり直し英語にも使用可能ですが、基礎の基礎から学びたいという方向けでしょうか。

さすがに大人の私がTOEICの勉強やJapan Times alphaなどを読んでいる時にこちらの辞書で単語を調べてみると「載っていないなぁ」ということも多々あります。

英和・和英共に語数が厳選されている分、見やすさ、イラスト、基礎的な内容が充実しているので、まずは復習・やり直しの第1歩目に使うという場合にオススメです。

おわりに

Gakkensさんから発刊されている「ジュニア・アンカー 中学英和・和英辞典 第8版」を紹介しました。

何種類もある中学生向けの英和・和英辞典のなかで、個人的には1番勉強しやすいかなという印象を持っています。

見出し語を見つけやすいですし、囲み記事にもすぐに目が行きます。

お子さん、お孫さんへのプレゼントなどにも最適ですね!

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