はじめに
研究社さんから発刊されている「ライトハウス和英辞典 第5版」を紹介します。
1984年に初版が発行され、現在最新である第5版は2008年に発刊されています。
ライトハウス英和辞典は2023年に最新版が発売されましたので、和英辞典もそろそろ最新版が出てくれると嬉しいですね!
厳選された語句でもしっかりと英語発信が学べますよ。
辞書の外観
ライトハウス和英辞典は外観が赤色、中身は青色を基調としています。
英和辞典とは逆ですね。(英和は外観が青色、中身は赤色)
辞書は赤色と黒色の2色刷りが多いので、何だか新鮮ですね!
また、現在、販売されている辞書よりも若干ではありますが縦長のサイズになっています。
辞書の概要
辞書名称 | ライトハウス和英辞典 第5版 | ||
見出数 | 約35,000項目 | 監修・編者 | 小島 義郎ほか |
出版社 | 研究社 | 価格(税込) | 2,860円 |
発刊年月 | 2008年10月 | 総ページ数 | 1,418ページ |
タテ×ヨコ | 19.4cm×12.9cm | 厚さ | 3.4cm |
重さ | 666g | 色使い | 黒・青の2色 |
構成 | 1ページに2列 | 1列の文字数(日本語) | 23文字 |
カタカナ発音 | 発音記号の記載なし | 巻頭特集 | なし |
表紙の裏面 | 辞書の基本的なきまり | 背表紙の裏面 | 手紙/email基本形式 |
(辞書内にある お役立ち情報等) | 特徴・特集対話形式の用例:実際の会話で使えそうな表現を表示 囲み項目:病院、旅行などテーマごとに実用的な表現を表示 その他にも学習する上でのポイントが満載です! | コロケーション:個々の単語の自然な結びつきを表示||
付録(巻末) | 「くだけた英語と堅苦しい英語」、「文体」、「略語」など英語を発信することを意識した様々な項目についての解説 | ||
その他 | ・特になし |
実際に使用してみて
黒・青の2色刷りが新鮮
先ほどもお伝えしたのですが、青色と黒いとの2色刷りというのはなかなか新鮮です。
このライトハウス和英辞典と、ジーニアス和英辞典くらいではないでしょうか。
物珍しいせいもあるかもしれませんが、青・黒で作られた辞書も見やすいですし、赤色との2色刷りよりも落ち着いた、目に優しい感じがしますね!
重要語の見出しと必要な記号にのみ青色が使われているので、メリハリが効いてとても見やすい印象を受けます。
厳選された語数
こちらの辞書に掲載されているのは約35,000項目となっています。
いわゆる中級者向けの和英辞書では4万項目前後の辞書が多いので、その中では若干少なめです。
しかし、これは基本語の重視するとともに、用例を充実させた結果としてこの語数になったということです。
それでも3万項目以上が掲載されているわけですので「この辞書に掲載されていないから困るわー」ということがそう頻繁に起こるとは思えません。
むしろこの厳選された基本語を用いて、どのように言いたいことを表していくのか?ということを考えるのも、日本語を英語で表現する時の大事な要素と言えますよね!
発信が意識された内容
読んでいてオモシロいなーと思う内容の1つに「発想指示」があります。
辞書内など「⇒」の記号で示されているのですが、表現したい日本語を英訳する場合には「このように考えて」という指示がされます。
例えば、
- 野球で後攻めになる⇒最初に守備につく
- 外国産の●●⇒輸入された●●
- せっかちになる⇒忍耐力を失う
という具合に、日本語をそのまま英訳しようとせず、英訳しやすいようにまずは日本語の言い回しを考えるという発想です。
この発想の転換はパッと思いつくものでもなさそうですので、日ごろから辞書を見たり、自分がよく使う表現、試験等でよく出る表現はストックとして持っておくといいかもしれませんね。
掲載されている用例もなるべく文章で分かりやすいものをという選び方がされていますので、英作文をする際にも助けになってくれます。
見開きの自由度はやや低い
コチラの辞書は2008年に発刊された辞書ですので、最新のものと比べてしまうと若干ではありますが、物理的な使いづらさもあります。
具体的には約1,400ページのうち、最初と最後の200ページくらいを開いておきたいという場合には、手で抑えておく、何か重しを乗せるなどの対処が必要になります。
今、新たに発売されている辞書や参考書などは本当に見開きの性能が優れていますよね。
どこのページを見るのでも、簡単に見開き状態を維持することができます。
昔は消しゴム、ホッチキス、文鎮などでよく抑えていたのになぁ。
どんな人にオススメ?
本辞書のまえがきには「高校生に必要な~」や「高校生にとって~」という表現が使われていますので、基本的には高校生を対象にしている辞書だといえます。
本書の上に位置する上級辞典として「ルミナス和英辞典」がありますが、例えば社会人であれば使う機会のある「稟議」といった単語はライトハウス和英辞典には掲載されていませんが、ルミナス和英辞典にはしっかりと掲載されています。
日常生活の表現を探すうえではライトハウス英和辞典があれば困ることはほとんどないのかなと思いますが、ビジネスにおいても使うという場合は、少し物足りないかもしれません。
おわりに
ライトハウス和英辞典はすごくコンパクトなのに知りたい情報が満載です。
特に用例が充実していますので、日記を書く、英作文を勉強するといったことがメインの場合には非常にありがたい辞書ですね。
個人的には青色と黒色の2色刷りが非常に気に入っています。
欲を言えば、ライトハウス英和辞典は新たに第7版が2023年に新たに刊行されましたので、ぜひ和英辞典も最新の版をお願いしたいですね!!
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